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「叫出冬(きょうしゅつとう)」は蝉(せみ)の異称の一つであり、仲夏から晩夏にかけて用いられる夏の季語です。文字通り「鳴いて冬を呼び出す」という意味合いを持ち、夏の盛りに激しく鳴き立てる蝉の声を、巡り来る寒涼の季節を呼び寄せているかのように捉えた、中国の呼称や風土的な発想に由来しています。灼熱の太陽の下で命の限り声を張り上げる蝉の生態を、やがて訪れる季節の推移と結びつけた、力強くもどこか無常感の漂う表現です。
「きょうしゅつとう」という漢語調の重厚な響きを活かすのがポイントです。一般的な「蝉」や「油蝉」と詠むよりも、切迫した命の激しさや、運命的な厳しさ、神秘的な陰影を句に持たせることができます。夏の暑熱の強烈さや、鬱蒼とした木立の静けさと対比させ、鳴き声そのものが持つ熱量や迫真の情景を際立たせるように取り合わせると効果的です。
【夏の言葉】炎天、青空、日盛り、深緑、木陰、万緑 【無季の言葉】大樹、古寺、木肌、石段、静寂、木霊、祈り、幹、影、熱気
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