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「桑籠(くわかご)」とは、養蚕で飼育する蚕(かいこ)に与えるため、摘み取った桑の葉を入れて運ぶ竹製の籠のことです。春、若葉がみずみずしく茂るころ、蚕の成長に合わせて新鮮な桑の葉を毎日のように摘む作業は、かつての農村において春の訪れを告げる大切な風物詩でした。春の季語として、日々の暮らしに根ざした養蚕の営みや、農家の活気、のどかな里山の風景を想起させる趣のある言葉です。
桑籠を詠む際は、道具そのものの質感や、作業をする人の姿、桑畑の情景を具体的に描き出すのが効果的です。竹で編まれた籠の素朴な手触り、摘みたての桑の葉が放つ青々としたみずみずしい香り、朝露に濡れた葉の重みなどを捉えると、生き生きとした句になります。また、背負う動作や畦道を行き交う人の気配を取り入れることで、春の生命力と人の温もりを感じさせる一句に仕上がります。
・畦道(あぜみち)、坂道 ・竹の香(たけのか)、若葉(わかば)、青き ・背負ふ(せおう)、積む(つむ)、置く ・里山(さとやま)、日差し(ひざし)、風
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