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「臭桐(くさぎり)」は、シソ科(旧クマツヅラ科)の落葉低木である「臭木(くさぎ)」の別名であり、主にその実を指す秋の季語です。葉や茎を傷つけると独特の強い臭気があることからこの名がついていますが、秋になるとその印象は一変します。星型に開いた鮮やかな赤紫色の萼(がく)の中央に、光沢のある深い藍色の丸い実を実らせます。そのコントラストは非常に美しく、名前の「臭」という文字からは想像できないほど上品で神秘的な佇まいを見せます。
「臭桐」を詠む際は、その名前が持つ野生的な響きと、実や萼が織り成す「赤と藍」の鮮烈な色彩美とのギャップを意識するのがコツです。秋の澄んだ空気や寂しげな山路の風景の中で、この実が放つ独特の存在感を切り取ることで、情緒豊かな句になります。単に色を写生するだけでなく、手触りや風の動きなどを重ね合わせると効果的です。
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