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「今年(ことし)」は日常会話でも頻繁に使われる言葉ですが、俳句の世界では「明けたばかりの新しい年」を指す新年の季語となります。元旦を迎えて新たな一年が始まったという新鮮な感慨や、まだ何事も記されていない真っ白な日々に臨む心境、あるいは未来への期待や抱負が込められています。平易な言葉でありながら、新年という特別な時間の始まりを静かに、かつ深く実感させる豊かな力を持っています。
「今年」は日常語としてあまりにも身近なため、ただ置くだけでは季語としての張りが失われ、散文的になってしまいやすい点に注意が必要です。「今年また」「今年より」といった助詞との組み合わせを工夫することで、過去から続く時の流れや、新しく踏み出す第一歩としての決意を際立たせることができます。また、正月の清らかな空気感や、改まった生活のひとこまを具体的に描き出し、言葉に新年の息吹を吹き込むように詠むのがコツです。
・光、青空、初富士(新春の清々しく澄み渡った情景) ・また、より、はじめて(時の継続や新しい変化を示す言葉) ・傘寿、古希などの年齢や、杖、旅、机(人生の節目や日々の営みを象徴する道具)