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「小殿原(ことのばら)」とは、新年に晴れ着を着飾った少年たちや、正月に楽しそうに遊ぶ男の子たちを親しみを込めて呼んだ新年の季語です。もともとは公家や武家の若い子弟、あるいは元服前の少年を指した敬称でしたが、俳諧の世界では、新しい年を迎えてどこか誇らしげにしている子どもたちの愛らしい姿を表す言葉として定着しました。新春のめでたい光の中で、小さな子どもが大人の真似をして澄ましたり、無邪気に戯れたりする生命力と初々しさを感じさせる季語です。
少し古風で雅やかな響きを持つ言葉ですので、現代の子どもの飾らない日常の仕草や動作と合わせると、温かみのある句になります。慣れない紋付や晴れ着に身を包んで少し背伸びをした様子、ぎこちない新年の挨拶、あるいは座敷を元気に駆け回る姿など、微笑ましい一瞬を捉えましょう。「子ども」と直接詠む代わりに「小殿原」と置くことで、我が子や近所の子への愛おしさや、晴れやかな新年の寿ぎの気分を品よく表現することができます。
・装いや仕草を表す言葉(袖、羽織、袴、お辞儀、膝を折る、澄ます) ・新年の遊びや道具(独楽、凧、羽根突き、福笑ひ、かるた) ・情景を広げる言葉(陽だまり、縁先、座敷、門前、初笑ひ)