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「舞猿(まいざる)」とは、新春のめでたい時期に家々の門前や辻で芸を披露する猿回しの猿のことです。古来、猿は山神の使いや馬の健康を守る守護神として尊ばれてきました。そのため、新年に猿が舞を踊ることは、魔を払い、その年の無病息災や家内安全を祈る縁起の良い行事とされてきました。鮮やかな晴れ着や小さな烏帽子を身にまとい、懸命に舞う猿の姿は、新年の訪れを寿ぐ微笑ましくも華やかな風物詩です。
愛らしくもどこかひょうきんな猿の動きや表情、それを取り囲む人々の笑顔や歓声を捉えると、初春らしいあたたかな情景が立ち上がります。また、手綱を引く猿回しとの息の合った呼吸や、小鼓や鈴の晴れやかな響き、冬の澄んだ青空といった視覚・聴覚の要素を取り合わせるのも効果的です。季語自体に祝意とおかしみがあるため、説明的にならず、猿の具体的な一挙手一投足を写生するように詠むと引き立ちます。
・道具や装束:小鼓、鈴の音、烏帽子、手綱、紅き衣装 ・情景や場所:辻、門前、人垣、初日、冬青空 ・様子や動作:宙を跳ぶ、見得を切る、手拍子、あどけなき、寿ぐ