金刀比羅祭
autumn 行事

金刀比羅祭

ことひらまつり

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意味・由来

金刀比羅祭(ことひらまつり)は、香川県琴平町の金刀比羅宮(こんぴらさん)で毎年10月9日から11日にかけて執り行われる例大祭です。古くから「こんぴらさん」として庶民の信仰を集めてきた金刀比羅宮における、一年で最も重要な神事とされています。特に10月10日の夜に行われる「御神幸(おしんこう)」は、神輿が本宮から急峻な785段もの石段を下りて山麓の御旅所へと向かう、実に荘厳で勇壮な光景が見どころです。秋の静まり返った夜気の中に、雅楽の音や厳かな掛け声が響き渡ります。

この季語で詠むコツ

讃岐(香川県)の秋の空気感や、金刀比羅宮の象徴である「長い石段」を上り下りする旅情、祭りの熱気と秋の冷ややかな夜風の対比などを意識して詠むと効果的です。また、海を司る神様(大物主神)を祀る神社であるため、瀬戸内海の風景や風、船乗りたちの信仰といった「海」の気配を織り込むことで、スケールの大きな一句に仕上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 参道、石段、灯籠(提灯)、鳥居、杖
  • 瀬戸の海、潮風、秋風、夜気
  • 旅人、草鞋、讃岐(さぬき)
  • 笛の音、神輿、松の風

金刀比羅祭」の俳句例 (3件)

金刀比羅の祭の風の瀬戸の海
阿波野青畝【現代語訳】金刀比羅宮の例大祭が執り行われる中、讃岐の山から見下ろす瀬戸内海には、いかにもこの祭りの季節らしい、爽やかでやや強い秋の風が吹き渡っている。 【鑑賞】こんぴらさんは海の守護神としても有名です。青畝は祭りの境内そのものの混雑を描くのではなく、山上の境内から遥かに見渡す瀬戸内海の風を捉えることで、祭りの持つ雄大なスケール感と秋の心地よさを爽やかに表現しています。
金刀比羅の祭の寄手おびただし
松根東洋城【現代語訳】金刀比羅宮の例大祭に集まってきた参拝客や見物人の数は、実におびただしいほどに膨れ上がっている。 【鑑賞】「寄手(よせて)」という言葉を使うことで、まるでお城を攻める大軍のように、全国から群衆が金刀比羅宮の長い石段を埋め尽くして押し寄せる様子が生き生きと描写されています。庶民信仰の圧倒的な活気と熱量を引き出した表現です。
金刀比羅の祭近づく国中か
吉岡禅寺洞【現代語訳】讃岐の国全体が、今まさに金刀比羅祭の熱気と興奮に包まれ、その到来をそわそわと待ちわびているかのようだ。 【鑑賞】祭りの当日だけでなく、その直前の静かな熱気を帯びた地域の様子を「国中か」と大きく捉えた一句。讃岐の人々にとって金刀比羅祭がいかに特別で、生活の大きな節目であるかがよく伝わってきます。

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