東風

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こち

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意味・由来

「東風(こち)」とは、春に吹く東寄りの穏やかな風のことです。厳しい冬の寒気が緩み、氷を解かして草木の芽吹きを促す、春の訪れを真っ先に知らせてくれる風として古くから親しまれてきました。菅原道真が詠んだ「東風吹かばにほひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」の和歌でもよく知られており、雅やかな響きと、春の歓びを豊かにたたえた季語です。

この季語で詠むコツ

風そのものは目に見えないため、東風を受けて揺れるものや、肌に感じる温もりを通して風を表現するのが基本です。たとえば、波立つ水面、はためく旗、柔らかく動く雲、ふわりと香る花の気配など、周囲の情景を具体的に描写することで、東風の存在感が鮮やかに立ち上がります。まだ肌寒さが残る中でふと感じた春の気配を、五感を使って丁寧に切り取ってみましょう。

相性のいい言葉・取り合わせ

・海、波、波止場、舟(水辺の景と響き合います) ・光、空、雲(広やかな空間の広がりを描けます) ・梅、芽(春の息吹を感じさせる取り合わせです) ・髪、衣、頬(風の感触や人の動作を捉える際に役立ちます)

みんなの「東風」の詠み

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