季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。
懸想文(けそうぶみ)とは、もともとは恋文、すなわちラブレターを意味する言葉です。新年の季語としては、正月や節分の折に、良縁や美貌、富貴などを祈願して売り歩かれた縁起物のお札を指します。平安時代に貴族の恋文を代筆した風習に由来し、江戸時代には烏帽子に水干を身につけ、白い覆面で顔を隠した懸想文売りが梅の枝に文を結びつけて売り歩きました。現在でも京都の須賀神社の節分祭などでその雅な姿を見ることができ、新春のめでたさと艶っぽさを兼ね備えた風情ある季語です。
懸想文を句に詠む際は、お札としてのめでたさや新年の華やぎだけでなく、その奥にある「秘めた恋心」や「人知れぬ祈り」をすくい上げると深みが生まれます。顔を隠して文を売る人物のミステリアスな佇まい、買い求める側の恥じらいや胸の高鳴り、あるいは古都の冬の寒さと懸想文の温かみといった対比を意識すると、初心者でも情感豊かな一句を仕立てることができます。
取り合わせる言葉としては、懸想文売りの姿を描く「覆面」「烏帽子」「水干」「梅の小枝」、行動や心理に迫る「懐」「袂」「結ぶ」「密やか」「恥じらい」、場所や背景を示す「古都」「小路」「須賀の杜」「石段」などが好相性です。新春の澄んだ空気感とともに、ほのかな色香を添える言葉を選ぶと効果的です。
この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。
あなたが最初の1句を詠んでみませんか?