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「神楽(かぐら)」は、神前で奏でられる歌舞のことで、冬の季語です。神の宿る場所「神座(かむくら)」が転じた言葉とされています。古事記の天岩戸隠れの神話で、天宇受売命(あめのうずめのみこと)が舞ったことが起源と伝えられています。旧暦十一月に宮中で行われる「御神楽」や、収穫祭の締めくくりとして各地の神社で夜を徹して奉納される里神楽などがあり、一年の無事を感謝し、冬至前後の弱まった太陽の力と生命力を再び呼び覚ますという意味合いも込められています。
冬の澄んだ夜気の中で行われることが多いため、明暗のコントラストや聴覚・触覚に訴えかける描写を取り入れると効果的です。例えば、冷え込む境内の静寂を破る「笛や太鼓の音色」、夜空を焦がす「篝火(かがりび)」の明かりや爆ぜる火の粉、舞人のつける「面」の表情などに注目してみましょう。厳粛な神事としての神聖さと、地域の人々が集う温もりのある熱気のどちらに焦点を当てるかによっても、句の個性が際立ちます。
・篝火、焚火、松明 ・笛、太鼓、鈴の音 ・面(翁面、鬼面、天狗など)、緋袴(ひばかま) ・夜気、寒灯、凍てつく夜、星空、息の白さ ・境内の古木、注連縄(しめなわ)