尉

尉

じょう

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意味・由来

「尉(じょう)」は能楽において老人の役、あるいはその能面を指す言葉です。能の「翁」をはじめ、白髪や髭を蓄えた神仏の化身、あるいは枯淡の境地に達した老翁の姿を表現します。冬の張り詰めた空気の中で演じられる能舞台の静寂や、寒中の神事としての演能の気配とともに、冬の季語として親しまれてきました。人生の深みや幽玄の美、悠久の時間の重みを象徴する趣深い季語です。

この季語で詠むコツ

冬の冷たく澄み切った空気や、能舞台の厳かな静けさと響き合わせるのが効果的です。単に能面の造形を描写するだけでなく、長い歳月を経た深い皺や銀の髭、静かな眼差しから漂う精神性を捉えてみましょう。乾いた木肌の冷たさや舞台を照らす陰影、張り詰めた冬の寒気を取り合わせることで、格調高く引き締まった一句に仕上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・舞台、白足袋、檜、鼓、笛 ・面、白髪、銀、木肌、皺 ・寒気、静寂、陰影、木枯、凍つ

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