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「南瓜忌(かぼちゃき)」は、10月15日。大正・昭和期に活躍した詩人、小説家、劇作家であり、優れた皮膚科の医学者でもあった「木下杢太郎(きのしたもくたろう、本名:太田正雄)」の忌日です。別名を「杢太郎忌」「化楽(けらく)忌」とも言います。彼は晩年、東京や疎開先で身の回りの植物を細密かつ瑞々しく水彩で描いた『百花譜』を遺しました。その画帖には、庭で実った南瓜の生命力あふれる写生が何枚も残されており、無骨ながらも温かみのある南瓜の佇まいが、彼の誠実で多才な人柄を象徴していることから、この忌名で親しまれるようになりました。
木下杢太郎の「医学者でありながら芸術を愛した」という洗練された生涯や、彼が遺した美しい植物写生帖のイメージを重ねて詠むのが王道です。単に野菜の南瓜を詠むのではなく、絵の具や筆、画帖といった絵画にまつわる道具、あるいは南瓜が持つ素朴で力強い造形を通して、知性と温もりに満ちた故人の面影を偲ぶように表現すると、格調高い句になります。
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