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「花とり日(はなとりび)」とは、秋に綿(わた)の実がはじけて顔を出した白い綿花を摘み取る日のことです。かつて綿の栽培が盛んだった日本の農村では、綿の実から現れる繊維を「花」と呼び、綿摘みの作業を「花とり」と言いました。晩秋の澄み渡る秋晴れの空の下、湿気を嫌う綿を摘むために家族や村人が総出で野良に出る、のどかで活気ある収穫の情景を指す生活の季語です。
「花とり日」という言葉には、秋の日差しや穏やかな気候(日和)の明るさと、収穫の喜びが漂います。単に農作業の大変さを詠むのではなく、からりと晴れた秋空、心地よい日差し、作業する人々の姿や手元の温もりなどを捉えると実感がこもります。また、日暮れの早まりや、作業を終えた夕暮れの空の冷気など、移ろいゆく秋の時間の流れと対比させるのも効果的です。
・視覚的な白や光を表す言葉(「日ざし」「真白」「陽炎」「日暮れ」など) ・人の営みや道具に関する言葉(「母」「児(こ)」「籠(かご)」「笠」「指先」など) ・秋の澄んだ空気や自然(「秋晴」「薄日」「鵙(もず)」「茜空」など)
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