季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。
「柞(ははそ)」とは、コナラやクヌギなど、ブナ科の落葉高木の古名です。古今集や万葉集の時代から和歌に詠まれてきた歴史ある言葉で、「ははそ葉の」は「母」にかかる枕詞としても親しまれてきました。俳句において「柞」は秋の季語であり、主に晩秋に黄褐色や赤褐色に色づく葉(柞紅葉)や、里山・雑木林に広がる素朴な秋の風情を表します。華やかな楓(かえで)の紅葉とは対照的に、渋く落ち着いた野趣や、深まりゆく秋の寂寥感を醸し出す季語です。
「柞」を詠む際は、観光地の鮮烈な紅葉狩りではなく、身近な里山や武蔵野の雑木林のような、素朴で自然のままの景色を思い浮かべると情景が立ち上がります。日差しを受けて鈍く黄金色に輝く葉の様子や、晩秋の冷たい風にカサカサと鳴る乾いた音、あるいは足元に降り積もる落ち葉など、視覚だけでなく聴覚や触覚を交えて描くのがコツです。「ははそ」という古風で柔らかい大和言葉の響きを活かし、やや落ち着いた調べに整えると深い余韻が生まれます。
・雑木林、里山、山路、峠、古道 ・日和、薄日、夕日、木漏れ日 ・散る、照る、そよぐ、踏む、重なる