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「海猫残る(ごめのこる / うみねこのこる)」は、秋の季語です。「ごめ」とはカモメやウミネコを指す古語・方言です。ウミネコは春から初夏にかけて繁殖のために沿岸の島や崖に大群で集まり、子育てを終えた初秋には群れをなして外海や南の地へと去っていきます。しかし、中には群れに遅れたり何らかの理由でその場に留まったりする少数のウミネコがいます。夏の喧噪が去った後の静かな海辺に、ぽつりと取り残されたように佇む姿に、秋特有の哀愁や寂寥感を見出した情趣深い季語です。
春から夏の「海猫」が命の躍動や賑やかさを象徴するのに対し、「海猫残る」は静けさ、引き潮のような寂しさ、寒々とした空気感が鍵になります。数羽または一羽だけでぽつんと岩場にいる姿、波の音だけが響く浜辺、澄み渡る秋空や夕暮れなど、対比となる情景を丁寧に描写することで、取り残されたウミネコの孤独感や秋の深まりを際立たせることができます。
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