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榎茸(えのきだけ)は、晩秋から冬にかけてエノキやカキなどの枯れ木や切り株に群生するキシメジ科の食用キノコです。現在スーパーなどで一般的に目にするものは暗室で人工栽培されたすらりと白く細長いものですが、本来の野生の榎茸は茶褐色で傘も大きく、肉厚でぬめりがあるのが特徴です。寒さに強く雪の中でも育つことから「ユキノシタ(雪の下)」とも呼ばれます。古くから鍋物や汁物の具材として家庭の食卓で親しまれてきました。
榎茸を詠む際は、栽培種の繊細な「白さ」「細さ」「束感」に着目するか、野生種の野趣あふれる力強さに目を向けるかで句の雰囲気が大きく変わります。日常的な台所風景や鍋を囲む夕餉の温もりを描き出すのに最適です。また、ひと束をほぐす指先の手触りや、熱い汁の中でしんなりとする食感など、五感を意識した生活実感のある描写を盛り込むと、生き生きとした句になります。
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