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「猟犬(りょうけん)」は、古くは「かりいぬ」とも呼ばれ、冬の狩猟期に猟師に付き従って山野を駆けめぐり、鳥や獣を探し出し追い立てる訓練を受けた犬のことです。冬の季語とされているのは、狩猟が主に晩秋から冬の間に行われるためです。寒風が吹きすさぶ冬枯れの山林で、主人のために全神経を研ぎ澄ませて獲物に立ち向かう姿には、野性味あふれるたくましさと、人間との深い信頼関係が感じられます。
猟犬を詠む際は、愛玩犬とは一線を画す「野生の緊張感」や「鋭い身体性」を描くことが大きなポイントです。吐く息の白さ、獲物を狙う鋭い眼光、ピンと立った耳、泥にまみれた足先など、具体的な体の一部や動作に焦点を当てると臨場感が生まれます。また、山を駆ける動的な場面だけでなく、狩りを終えて焚き火のそばで主人の足元に静かに横たわるような静かな情景を取り上げると、猟犬の内面的な忠誠心や温かみを巧みに引き出すことができます。
・自然の景況:冬枯れ、初雪、木枯らし、霜、険しき嶺、岩肌 ・猟犬の描写:白息(しらいき)、研ぎ澄ます、耳そばだつ、泥の足、唸り声、遠吠え ・狩猟の情景:猟銃、焚火、足跡、弾帯、残日