遅桜

遅桜

おそざくら

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意味・由来

遅桜(おそざくら)とは、平地の桜がすっかり散り果てた頃に、遅れて咲く桜のことです。季節は晩春にあたります。八重桜のように開花時期が遅い品種をはじめ、山深い地や寒冷地で遅れてほころぶ桜、あるいは周囲の木々がすっかり葉桜となった中で一本だけぽつんと咲き残る桜などを指します。春が去りゆく寂しさとともに、思いがけず再び美しい花に出会えた喜びや愛おしさを感じさせる、情趣豊かな季語です。

この季語で詠むコツ

満開の桜のような華やかさや賑やかさを詠むのではなく、春の名残や静けさ、少し寂しげな風情を意識すると詩情が深まります。周囲の若葉や青葉の緑との対比を描いたり、花見客が去った後の静かな境内や山道といった静寂のある場所を取り合わせるのが効果的です。「まだ咲いていてくれた」という発見の喜びや、去りゆく春を惜しむ心情を素直に重ねてみましょう。

相性のいい言葉・取り合わせ

・山寺、古道、山里(静けさを感じさせる無季の言葉) ・若葉、青葉、春惜しむ(晩春の移ろいや情景を表す春の言葉) ・一人、旅人、夕暮れ(風情や孤独感を演出する無季の言葉)

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