長閑
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意味・由来

「長閑」は、春の暖かな日差しの中で空気がゆったりと和み、天地の万物がのんびりと落ち着いている様子を表す三春の季語です。平安時代の和歌にも「のどけし」として多く詠まれており、古くから日本人に愛されてきた春の実感です。寒さが緩んで心身ともにほぐれていくような、穏やかな空気感を一言で象徴しています。

この季語で詠むコツ

「長閑」は非常に包容力のある言葉ですが、それだけに単独で使うと漠然とした句になりがちです。コツは、のんびりした大きな空間の中に「小さな動き」や「かすかな音」を置くことです。例えば、遠くで響くお寺の鐘の音、日なたでまどろむ生き物の仕草、ゆったりと流れる川のさざ波など、具体的な事象を取り合わせることで、かえって場の静けさや穏やかさが引き立ちます。

相性のいい言葉・取り合わせ

長閑のゆったりとした時間を際立たせる、日常の何気ない情景や春の穏やかな事物とよく調和します。 ・縁側、日なた、畳などのくつろぎの場 ・猫、鳥、あくび、まどろみなどの無心な仕草 ・小舟、畦道、鐘の音などの静けさを感じさせる情景

「長閑」の俳句例 (1件)

長閑さや障子の穴に海見えて
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

みんなの「長閑」の詠み

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