苗代

苗代

なわしろ

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意味・由来

「苗代(なわしろ)」とは、稲の種籾をまいて、田植えができる大きさに育つまで苗を育てるための専用の小さな田んぼのことです。「苗代田(なわしろだ)」とも呼ばれます。春の訪れとともに田を耕し、清らかな水を張り、丁寧に種をまいて青々とした若苗を育てていきます。豊かな秋の実りを約束する最初の一歩であり、春の農村における生命の息吹と希望を象徴する重要な季語です。

この季語で詠むコツ

張られたばかりの水や、日差しを浴びて萌え出る若緑の瑞々しさを捉えるのが基本です。水面に映る春の空や流れる雲、微風によるさざ波などを丁寧に写生すると、美しい情景が立ち上がります。また、水加減を気にかけたり、土を整えたりする農作業の手間や人の温もりを描くことで、大地と人の暮らしの結びつきを深く表現することができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・水や光の描写:水引く、満ちる、春風、夕日、さざ波 ・農の営みや道具:畦道、鍬、長靴、足音、見回り ・苗の様子:青む、芽生え、薄緑、柔らかき

「苗代」の俳句例 (2件)

苗代や籾をかぶつてなく蛙
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
苗代や月をおさえてなく蛙
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

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