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「二の富(にのとみ)」は、江戸時代に寺社の修繕費用などを集めるために行われた「富突(とみつき)」、つまり富くじに由来する新年の季語です。新春に初めて開かれるくじを「初富(はつとみ)」と呼ぶのに対し、その次に興行される二度目の富くじを「二の富」と呼びました。湯島天神や目黒不動、谷中感応寺などの江戸の有名寺社で開催され、福を願う町人たちがこぞって札を買い求めて境内に詰めかけました。
初富の熱狂が一段落したあとの、どこか少し肩の力が抜けた空気や、「初富は外れたけれど、今度こそは」と淡い期待を寄せる庶民の素朴な心情をすくい上げるのがコツです。大金を狙う欲深さというよりは、お正月の余興として楽しむ人々の笑顔や、外れても笑い飛ばす江戸っ子気質を詠むと温かみが出ます。また、冬晴れの社寺の情景や、番号が読み上げられる瞬間の境内の静まり返る様子などを客観的に切り取るのも効果的です。
・場所や境内の景(石段、鳩の群れ、鈴の音、札場、人垣) ・新春の気配や天候(寒晴、初日影、木枯、青空) ・人々の仕草や感情(ため息、小銭、握りこぶし、笑い声、袖を引く)