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「めづら花月(めずらばなづき)」は、陰暦八月(仲秋)の雅やかな異称の一つです。「愛づら花」とは、心惹かれ愛でるべき美しい花という意味であり、萩や尾花、撫子などの秋の草花が咲き競い、人々がその美しさを愛で賞美する月であることから名付けられました。陰暦八月は中秋の名月を仰ぐ季節でもあり、花と月という日本の風雅を象徴する二つの美しさをあわせ持つ、極めて優美で情緒あふれる季語です。
「めづら花月」は七音の雅語であり、言葉そのものに強い華やぎと品格があります。そのため、句の中で季語だけが浮いてしまわないよう、合わせる描写は素朴で静かなものを選ぶとバランスが良くなります。 技巧を凝らして派手な言葉を重ねるのではなく、秋草のそよぎ、夜露の湿り気、月の光が落とす淡い影といった具体的な情景を一つ切り取って取り合わせると、季語の持つ雅な響きが生きて、奥行きのある一句に仕上がります。
秋の草花や澄みわたる夜の情景を思わせる言葉と好相性です。 ・秋の言葉:秋風、野萩、尾花、夜露、虫の声、名月 ・無季の言葉:縁側、小道、影、静寂、ともしび、水音