清水千日詣
autumn 行事

清水千日詣

きよみずせんにちもうで

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意味・由来

「清水千日詣(きよみずせんにちもうで)」は、京都の音羽山清水寺で毎年8月9日から16日(特に観音菩薩の功徳日とされる8月9日・10日前後)に行われる千日詣りのことです。この期間に参詣すると、一度の参拝で千日分(あるいは四万六千日分)の功徳が得られると信じられており、古くから昼夜を問わず多くの善男善女で賑わってきました。初秋の夜気、坂道を行き交う群衆の熱気、そして本尊の十一面千手観音への敬虔な信仰が重なり合う、情緒豊かな秋の季語です。

この季語で詠むコツ

夜通しの参詣風景が特徴的なため、清水坂や産寧坂の喧噪、提灯や堂内の蝋燭の灯り、夜風や月といった視覚・感覚の対比を描き出すと効果的です。人混みの熱気と初秋のひんやりとした夜気、あるいは現世の賑わいと観音信仰の静謐さという二面性を捉えると、句に奥行きが生まれます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・場所・情景を表す言葉(清水坂、舞台、音羽の滝、石段、提灯、闇、月) ・人の動き・音を表す言葉(人の波、下駄の音、鐘の音、拝む、夜風、汗) ・信仰に関する言葉(観世音、功徳、蝋燭、祈り)

清水千日詣」の俳句例 (3件)

千日や清水へ上る月の前
与謝蕪村【現代語訳】千日詣りの夜、清水寺の坂道を登っていくと、ちょうど前方に美しい月が昇っている。 【鑑賞】千日詣の参詣者で賑わう清水坂の夜景を描いた名句です。人々の熱気あふれる坂道の向こう、東山の空に浮かぶ清らかな月を見上げることで、観音の慈悲に包まれるような崇高な静けさと風情を見事に表現しています。
千日や清水坂の人の波
森川許六【現代語訳】千日詣の今日、清水寺へと続く坂道は押し寄せる参詣客の人の波で埋め尽くされている。 【鑑賞】千日分の功徳を求めて集まる人々の多さとその活気を、直球で描写した力強い句です。参道の賑わいそのものが観音信仰の篤さを物語っており、江戸時代の庶民の信仰の熱量をいきいきと伝えています。
千日や清水の坂の人の波
正岡子規【現代語訳】千日詣の日、清水の坂道は途切れることのない参詣者の波が続いている。 【鑑賞】許六の句を踏まえつつ、明治の世にも変わらず受け継がれる京都の夏の風物詩を写生した句です。初秋の宵闇の中にゆらめく灯りと、うねるように登っていく人々の姿が映画のワンシーンのように浮かび上がります。

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