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かや

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意味・由来「萱(かや)」は、ススキやチガヤ、スゲなど、古くから屋根を葺く材料(茅葺き・萱葺き)として利用されてきた野草の総称です。秋になると、これらの草はふさふさとした美しい穂を広げ、やがて茶色く枯れていきます。冬の寒さに備えて屋根の補修や資材にするために秋に行われる「萱刈り」の風景も含め、秋の郷愁や人々の暮らしを象徴する大切な季語となっています。### この季語で詠むコツ萱は身近な野山に広く群生するため、風に揺れるダイナミックな風景や、光を浴びて輝く穂の細やかな表情を素直に写生するのがコツです。また、生活に密着した植物であるため、萱葺きの民家や農作業の様子など、人間の営みと重ね合わせて詠むと、より味わい深い温かみのある句に仕上がります。### 相性のいい言葉・取り合わせ「秋風」「夕日」「ひかり」「なびく」といった風光を表す言葉や、「刈る」「鎌」「屋根」といった生活感のある動作・道具、さらに「野」「真砂」「白し」といった視覚的な広がりを感じさせる言葉と相性が良いです。

」の俳句例 (3件)

萱刈の己をかくす計なり
高浜虚子【現代語訳】萱を刈る人が、すっかり伸びた萱のなかにすっぽりと隠れてしまい、ただその気配だけが伝わってくることよ。【鑑賞】高く生い茂った萱を刈る人物が、その中に隠れて見えなくなってしまう瞬間を巧みに写生しています。人間の小ささと大自然の生命力の対比がユーモラスかつ生き生きと描かれています。
秋風やむしりたがりし萱の穂も
小林一茶【現代語訳】秋風が吹き抜けるなか、幼いころに面白がってむしり取ろうとした萱の穂が、今も変わらず揺れていることだ。【鑑賞】ふさふさとした萱の穂を見て、子供のように無邪気にむしって遊んだ日々を懐かしむ一茶の心情が表現されています。寂しげな秋風の中で、郷愁をそそる優しい眼差しが魅力的な一句です。
萱刈の日に日にひろぐ真砂かな
与謝蕪村【現代語訳】萱を刈り進めるにつれて、刈り跡の白い砂地が日ごとに広く見えてくることよ。【鑑賞】萱が刈り取られ、それまで隠れていた白い地面(真砂)が日に日に広がっていく視覚的変化を捉えています。豊かな色彩の対比とともに、深まりゆく秋の時間経過をダイナミックに表現しています。

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