季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。
「蓐収(じょくしゅう)」とは、古代中国の五行思想や神話において、秋および西方を司る神の名です。春の「句芒(こうぼう)」、夏の「祝融(しゅくゆう)」、冬の「玄冥(げんめい)」と並び称される四季の神の一柱で、秋を象徴する季語として用いられます。蓐収は秋の豊かな実りをもたらすと同時に、万物を枯らし冷厳な冬へと向かわせる「粛殺(しゅくさつ)の気」を帯びた神とされ、しばしば鋭い武器(斧や弓太刀)を手にした厳しい神として描かれます。
蓐収は観念的・神話的な季語であるため、単に知識として詠み込むと理屈っぽくなってしまいます。秋特有の身を切るような冷涼な風、茜色から急速に冷えてゆく夕空の気配、木々が葉を落とし始める蕭条とした気配など、五感で捉えた具象的な景色のなかに「秋を司る厳かな神の気配」を重ね合わせるように詠むのがコツです。
・冷厳な自然現象(西風、金風、夕嵐、黄昏、夕映え、夜気、霜) ・鋭利さや厳しさを感じさせる言葉(太刀、弓、影、刃、凛たり) ・秋の深まりを告げる情景(枯野、梢、落葉、西山)