彼岸西風

彼岸西風

ひがんにし

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意味・由来

「彼岸西風(ひがんにし)」とは、春のお彼岸のころ、すなわち春分の日の前後に吹く強い西風のことです。「彼岸西」とも呼ばれます。冬を支配していた冷たく厳しい北風から風向きが変わり、春の訪れを知らせる力強い風ですが、同時に海を荒らす風としても知られ、古くから漁師たちに警戒されてきました。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われる季節の変わり目に吹き荒れる、どこか土の匂いや湿り気を含んだ風です。

この季語で詠むコツ

お彼岸の時期の風ですので、お墓参りの情景と非常に相性が良い季語です。手向けた花が揺れる様子や、線香の煙が横へ吹き流される瞬間を切り取ると、臨場感あふれる句になります。また、海辺や岬の荒波、埃を巻き上げて渡る力強さなど、冬が去り季節が大きく前進していくダイナミックな動きを描くのもおすすめです。肌に当たる風の温度感や、光の明るさとの対比を意識してみましょう。

相性のいい言葉・取り合わせ

・線香、石段、卒塔婆(お彼岸ならではの静けさと風の対比) ・白波、舟、岬、砂(海辺の荒れる情景を捉える言葉) ・裾、袂、帽子(風の強さを人の仕草や身の回りの物で表現する言葉)

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