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「初芝居(はつしばい)」とは、新年を迎えて初めて行われる芝居の興行、あるいはその芝居を見に行くことを指す新年の季語です。江戸時代の歌舞伎狂言に端を発し、正月には「寿曽我対面」などのめでたい演目が上演され、新しい年の到来を寿ぎました。劇場には正月用の華やかな飾りつけがなされ、観客も晴れ着を着流して集まるため、劇場全体が祝祭感と晴れやかさに包まれます。
舞台の上の役者や華美な演出を描くだけでなく、客席の熱気や観客の様子に焦点を当てると実感がこもった句になります。新春ならではの着物姿の人々、劇場のざわめき、幕間に味わう幕の内弁当やお茶のぬくもり、あるいは観劇を終えて外へ出た瞬間の新春の冷気など、五感で捉えた劇場の内外の空気感を切り取ると季語の華やぎが引き立ちます。
・劇場の情景(花道、緞帳、客席、幕間、大向こう) ・装いや持ち物(晴れ着、帯、草履、番付、双眼鏡) ・感覚の表現(ざわめき、おしろいの香、寒晴、夕茜)
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