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「初東風(はつこち)」とは、新年を迎えて初めて吹く東からの風のことです。そもそも「東風(こち)」は、厳しい冬を越えて春を連れてくる暖かな風として古来より喜ばれてきました。平安時代の菅原道真の和歌でも有名ですが、「東風」単体は春の季語であるのに対し、「初」を冠した「初東風」は新年の季語に分類されます。寒風が吹きすさぶ正月の冷気配の中に、ふと混ざるわずかな和らぎや、これから訪れる春の兆しを言祝ぐ、清々しくもおめでたい季語です。
まだ寒さが勝る時期だからこそ、肌をなでる風の一瞬の柔らかさや、匂いの変化、光の明るさに敏感になって詠むのがポイントです。「初」という言葉が持つ、年の初めの改まった空気感や清冽な気分を大切にしましょう。単に風が吹いている様子だけでなく、風を受けた着物の裾や神社の境内、新年の海や空など、具体的な視覚的イメージと組み合わせると、情景が鮮やかに立ち上がります。
・新春の風景を表す言葉(鳥居、破魔矢、絵馬、晴着、松の内など) ・光や空に関する言葉(青空、日差し、薄雲、潮騒、波頭など) ・触覚や動作を伝える言葉(頬、襟足、翻る、見上げる、歩みを進めるなど)
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あなたが最初の1句を詠んでみませんか?蹲の
底に寄り合う
落葉かな
散り紅葉
熊手に刺さる
虫の穴
百幹の
風に籠れる
鹿のこゑ
青沼に
若き日の我
もみじ狩り
吾も世も
秋を抱ける
明日かな
風の背を
追うて紅葉の
散り頻る