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「跣(はだし)」とは、履物を履かず素足になることです。かつての日本人の暮らしにおいて裸足になる場面は年中ありましたが、俳句では特に夏の暑さをしのぐため、あるいは水辺や田畑で涼や土の感触を肌で味わう開放感から、夏の季語として分類されています。「素足(すあし)」が足そのものの白さや美しさ、室内での佇まいに重きを置くことが多いのに対し、「跣」は屋外で地面を踏みしめる力強さや、野趣あふれる行動的なニュアンスを強く持ちます。
「跣」を詠む際は、足の裏から伝わる触覚や温度を具体的に捉えるのが大きなポイントです。冷たい川の水、打ち水をした石畳の心地よさ、焼けた砂浜の熱さなど、足裏の皮膚感覚を描くことで、夏の臨場感がいっそう際立ちます。また、泥にまみれて遊ぶ子どもたちの元気な姿や、作業のためにためらいなく履物を脱ぎ捨てる動作など、夏の生命力や開放的な心情と結びつけて表現すると生き生きとした句になります。
・砂浜(すなはま) ・川瀬(かわせ) ・打ち水(うちみず) ・板の間(いたのま) ・渚(なぎさ) ・駆け出す(かけだす)