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「福笹(ふくささ)」は、新年の季語で、主に一月十日前後に行われる「十日戎(とおかえびす)」などで授与される縁起物の笹のことです。青々とした笹竹に、小判や鯛、米俵、打ち出の小槌といった「吉兆(きっちょう)」と呼ばれる縁起の良い小物が結びつけられています。笹は生命力が強く、厳冬でも青い葉を保ち、まっすぐ伸びることから、商売繁盛や家運隆盛を祈る象徴として親しまれてきました。主に関西地方の神社で熱気あふれる賑わいとともに見られる、新春の風物詩です。
福笹を詠む際は、その場の活気や人々の晴れやかな心情を描写するのがポイントです。神社の境内で鳴り響くお囃子や掛け声などの「聴覚」、大勢の参拝客が福笹を高く掲げて行き交う「視覚」の動きを捉えると臨場感が生まれます。また、授かった福笹を胸に大切そうに抱えて家路につく姿や、持ち帰って店の神棚に飾ったときの誇らしげな空気感など、静と動のコントラストを意識して詠むと深い味わいが出ます。
・吉兆(きっちょう)、宝船、小判、鯛などの飾りを表す言葉 ・人波、参道、境内などの賑わいを示す場所 ・抱へて(かかえて)、掲げて、触れ合ふ、擦れ合ふなどの動作や音 ・商い、笑顔、家路、神棚などの生活感のある言葉