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「帳綴(ちょうとじ)」は新年の季語で、新しい年を迎えて最初に行う帳簿作りのことです。商家や一般の家庭で、一年間の金銭の出納や取引を記録する「大福帳」などの帳面を、白い和紙を重ねて麻糸や紙縒(こより)でしっかりと綴じ合わせる作業を指します。江戸時代から続く伝統的な仕事始めの風習であり、商売繁盛や無病息災、そして新しい一年を誠実に暮らしていこうという清新な誓いと祈りが込められています。
机に向かって黙々と作業をする静かな集中力や、和紙と糸が擦れ合う微かな音、張り詰めた新春の空気感を切り取ると味わい深い句になります。現代では紙の帳簿を使う機会が減りましたが、手帳を新調する感覚や、新しい筆記具をおろす瞬間の背筋が伸びる思いを重ね合わせるのも効果的です。商人の気概や一家の主の真面目な横顔など、人物の動作や心境に焦点を当てて詠んでみましょう。
・道具や素材の言葉(和紙、麻糸、千枚通し、針、墨、硯、机) ・五感に響く言葉(擦れる音、白さ、張り、匂い、静けさ) ・新春の情景(初日、松の内、寒気、店先、格子窓)
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法隆寺と
秋桜
葱の香や
夜なべの土間の
藁の束
富士の峰
雲居に紛れ
雪ぞ降る
下五をば
思いあぐねて
夜なべかな
漆塗る
夜なべの刷毛や
音静か
まだまだと
夜なべ仕事の
祖母しのぶ