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「苣(ちさ)」とは、現在のレタスの仲間であるチシャのことです。古くから日本で栽培されており、茎を切ると白い乳のような液が出ることから「乳草(ちちくさ)」と呼ばれ、それが転じて「ちさ」や「ちしゃ」と呼ばれるようになりました。春になると柔らかく瑞々しい若葉を伸ばすため、春の季語として親しまれています。結球する西洋レタスとは異なり、昔ながらのカキチシャのように葉を一枚ずつ摘んで食卓に上ることが多く、素朴で爽やかな春の味覚を象徴する植物です。
苣を詠む際は、その青々とした色彩や摘みたての新鮮さ、そして独特のほろ苦い風味に着目するのが効果的です。畑の柔らかな土や春の光といった自然の情景とともに描く方法もあれば、台所で葉を洗う水音や、酢味噌で和える食卓の日常を切り取る方法もあります。素朴な野菜だからこそ、肩の力を抜いて、春の生活感や生き生きとした生命力を飾らずに言葉にするのが詠む際の秘訣です。
・摘む、洗ふ、水、厨(くりや) ・酢味噌、和へ物、ほろ苦し、みづみづし ・畝(うね)、畑、土、春光(しゅんこう)
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