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「児鵙(ちごもず)」は、スズメ目モズ科に分類される鳥で、秋の季語です。一般的な百舌鳥(モズ)に比べてひと回り小さく、体長は18センチほど。頭部が青灰色で、目元にある黒い過眼線が凛々しいながらも、全体に丸みを帯びた愛らしい姿をしています。 夏鳥として本州中部以北の高原や明るい広葉樹林に渡来して繁殖し、初秋になると越冬地である南方へと旅立ちます。秋口に高原や山裾で見かけるその小さな姿や、鋭くもどこかあどけない鳴き声に、去りゆく季節と近づく秋の深まりを感じさせる季語です。
児鵙を詠む際は、通常のモズの荒々しい「高鳴き」や「百舌鳥の贄(にえ)」といった獰猛・激しいイメージとは少しトーンを分けるのがポイントです。「児(ちご)」の文字が示すような小ささ、可憐さ、そして秋の澄んだ空気の中に響く鳴き声を捉えましょう。 また、夏から秋へと移ろう季節に南へ渡っていく渡り鳥でもあるため、信州などの高原の爽涼感や、旅立ちの前触れが醸し出すほのかな寂寥感を重ね合わせると詩情がぐっと深まります。
・山や自然の景:高原、白樺、浅間、木曽、尾根 ・気象・光:秋風、秋雨、夕日影、朝霧、冷やか ・動作・状態:啼く、渡る、枝移る、身軽に