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月見団子(つきみだんご)は、旧暦八月十五夜(中秋の名月)や九月十三夜の月見の際に、月に供える団子のことです。秋の収穫への感謝や祈りを込めて、実った新米の粉を丸めて月に見立て、三方(さんぽう)などにピラミッド状に盛り付け、ススキや里芋などとともに縁側に供えます。関東では満月を模した丸い団子が主流ですが、関西では里芋の形を模してあんこを巻いたものが一般的であるなど、地域ごとの個性も豊かです。月を愛でる風流とともに、家族で分け合って食べる温かな団欒の象徴でもあります。
月そのものの美しさを詠むだけでなく、団子の白さや手触り、形、家族とのやりとり、あるいは供えられた場所の静けさなど、身近な生活感やぬくもりに焦点を当てると魅力的な句になります。「月」と「月見団子」を同一句に入れると季重なりになりやすいため、月の存在を直接言わずに団子の様子から月光や夜気を感じさせるのが効果的です。手作りの素朴さや、子どもが待ちきれずに手を伸ばすような生活の一コマを捉えるのもおすすめです。
・道具・器:「三方」「塗り盆」「小皿」「せいろ」 ・植物・自然:「芒(すすき)」「月光」「夜気」「露」 ・動作・情感:「供ふ」「捏ねる」「数ふ」「分け合ふ」「まろやか」