メディアTop
季語辞典
岸風三楼
俳
? - ?
岸風三楼
きしふうざんろう
作風・特徴
作風の解説はまだ登録されていません。
代表句 (6件)
秋成忌雨月を語る人もあり
季語: 秋成忌 (summer)
『【現代語訳】秋成の忌日である今日、彼の代表作である『雨月物語』について、しみじみと語り合っている人がいることだ。 【鑑賞】上田秋成の代表作『雨月物語』を想起し、その怪異かつ美しい世界観に浸る人々の様子を描いています。作者自身の秋成に対する深い敬慕の情が、他者を観察する静かな視線を通して上品に表現されています。』
生姜市去年の小判のありやなし
季語: 生姜市 (autumn)
『【現代語訳】生姜市にやってきたが、去年買った縁起物の小判(千木筥の小判)は家にまだあっただろうか。 【鑑賞】芝神明の生姜市では生姜とともに縁起物の千木筥や小判が授与されます。昨年の市を思い返しながら、めぐる年月の早さと毎年の年中行事のありがたみを軽妙に詠み込んでいます。』
草木黄落日和の坂をのぼりけり
季語: 草木黄落 (autumn)
『【現代語訳】草木が黄色く色づき葉を落とすころ、穏やかな小春日和の坂道をゆっくりと登っていった。【鑑賞】晩秋の枯淡な気配の中にも、柔らかな陽光が注ぐ心地よい一日が描かれています。「日和」という温かみのある言葉と「草木黄落」の落ち着いた風情が調和し、歩みを進める作者の穏やかな心情が伝わってきます。』
だらだら祭だらだらと雨降る日あり
季語: だらだら祭 (autumn)
『【現代語訳】十日余りも長々と続く「だらだら祭」の最中には、名に違わずだらだらと雨が降り続く日もあることだ。 【鑑賞】祭りの会期が非常に長いからこそ、すっきりと晴れる日ばかりではなく、しとしとと止まない秋雨に見舞われる日もあります。「だらだら」の重なりが鬱陶しくもどこかユーモラスで、祭りの日常性を巧みに掬い取っています。』
鶴鴫の脚すんなりと潮引けり
季語: 鶴鴫 (autumn)
『【現代語訳】潮がすうっと引いていく干潟で、鶴鴫の長く美しい脚がすんなりとあらわになったことだ。 【鑑賞】潮の満ち引きという自然のゆったりとした動きと、鶴鴫のすらりとした脚の造形美が見事に調和しています。「すんなりと」という平易ながら的確な描写が、鶴鴫特有の上品な姿形と秋の干潟の広がりを鮮やかに読者の脳裏に浮かび上がらせます。』
百八燈火の帯となりて山下る
季語: 百八たい (autumn)
『【現代語訳】百八つの松明がひと連なりの火の帯となって、夜の山を厳かに下ってくる。 【鑑賞】「百八燈」の連なりを真正面から捉え、光の帯として山を下りてくる様子を描写しています。百八の煩悩を払い祖霊を送る火が、闇深い山肌を流れるように動いていく様は、幽玄でありながらどこか厳粛な祈りの力を感じさせます。』
あなたも一句、詠んでみませんか
この俳人をシェアする
フィードバックはこちら