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梅桃(ゆすらうめ)は、バラ科の落葉低木で、春の四月ごろに白または淡紅色の可憐な五弁花を枝いっぱいに咲かせます。初夏に赤く実る果実も親しまれていますが、俳句で「梅桃」や「山桜桃(ゆすらうめ)」と言えば、春に咲く花を指すのが基本です。名前の由来には、実を採るときに枝を揺することから「揺すり梅」が転じたとする説や、朝鮮語の名に由来する説などがあります。民家の庭先や生垣などによく植えられ、身近で素朴な春の風情を伝えてくれる植物です。
初夏の赤い実の印象が強いため、春の句として詠む際には「花」であることや、春特有の光情景を意識して描写することが大切です。桜のような華やかさとは一味違う、素朴さや懐かしさ、庭先の温もりを切り取ると魅力的な句になります。花が枝を覆うように密集して咲く様子や、ふんわりとした淡い色合いに着目してみるのもおすすめです。
・庭先、生垣、古き門(身近な暮らしの情景と調和します) ・日和、日差し、うららか(春の柔らかな光を表す言葉) ・白し、淡し、ほころぶ(花の可憐な様子を際立たせる言葉)