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山葵(わさび)は日本原産のアブラナ科の多年草で、古くから薬味や食用として親しまれてきました。山間の冷涼で清らかな渓流や湧き水の中で育ちます。香辛料として根茎をすりおろすイメージが強い植物ですが、俳句では春に白く小さな十字型の花を咲かせ、新芽が伸びる姿から春の季語とされています。清楚な白い花や瑞々しい茎、そして清冽な水の流れを連想させる爽やかな季語です。
独特のツンと抜ける辛味や香りを詠むのも面白いですが、まずは山葵が育つ「清らかな環境」に着目してみましょう。山あいの冷たい水、木漏れ日、岩肌の苔といった背景を添えることで、春の山の気配や生命感が際立ちます。また、料理としての食卓の風景や、おろし金でする音や手触りなど、五感を意識して描写すると実感がこもった句になります。
・渓流(けいりゅう)、沢(さわ)、湧水(わきみず) ・おろし金、すり鉢、香り ・白、緑、木漏れ日 ・手桶(ておけ)、厨(くりや)