蔦の正月

蔦の正月

つたのしょうがつ

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意味・由来

「蔦の正月(つたのしょうがつ)」は、新年・新春の季語です。地方によっては小正月(一月十五日)前後に、山林の仕事始めとして山に入り、蔦を採ってきたり、蔦が巻きついた木を清めたりして山の神を祀り、一年の安全や豊作を祈願する風習に由来します。落葉した冬枯れの木々にしがみつく枯れ蔦や、冬でも青みを残す蔦の力強い生命力にあやかり、新しい年の暮らしの安寧や家の繁栄を願う、素朴で温かみのある山村の行事・生活に根ざした季語です。

この季語で詠むコツ

「蔦」という植物が持つ古風で静かな佇まいと、「正月」という新春の晴れやかさや厳かさの対比を意識すると奥行きが出ます。華やかなお正月というよりは、山里の冷たい空気、静まり返った木立、古い屋敷の板塀や石垣といった、どこか素朴で侘びた情景を描くのに適しています。神仏や山の神への祈り、素朴な人の営みを織り交ぜることで、新年の厳かな空気感を際立たせることができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・風物・自然:山里、木立、石垣、古垣、粉雪、木漏れ日、山の神 ・道具・暮らし:鉈(なた)、藁束、注連縄(しめなわ)、土間、煙 ・感覚・心情:静もり、改まる、古りぬ、祈る、健やか

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