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「李の花(すもものはな)」は、バラ科の落葉小高木であるスモモが春に咲かせる花のことです。仲春から晩春にかけて、桜よりも少し早い時期やほぼ同じ時期に、雪のような純白の小さな五弁花が枝を埋め尽くすように密集して咲き誇ります。古くから桃と並んで親しまれてきた果樹ですが、紅や桃色の花をつける桃に対して、李は混じりけのない清楚な白さが際立ちます。中国の故事「李下に冠を正さず」でも知られるように、人々の暮らしの身近な里山や庭先、果樹園を彩る春の代表的な花です。
桜のような華やかさや桃のような愛らしさとは一線を画す、「素朴さ」と「圧倒的な白さ」に着目して詠むのが効果的です。枝が隠れるほどびっしりと花が群れ咲く密集感や、農村や里山の穏やかな風景と対比させると情景が鮮やかに立ち上がります。また、純白の花びらが青空に映える様子や、遠くから見たときに山肌や集落に雪が残っているかのように見える佇まいなど、視覚的なコントラストや光の捉え方を工夫してみましょう。
・里、坂道、生垣、農家、古民家(素朴な生活感や里山の景色を添える語) ・青空、朝光、春風、うららか(春の爽やかな気候や光を強調する語) ・白、雪のごとく、淡し、こぼる(花の色や密集して咲く風情を表現する語)