猪狩

猪狩

ししがり

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意味・由来

「猪狩(ししがり)」は、冬の山野で猪を狩ることを指す三冬の季語です。「猪撃つ(ししうつ)」や「猪罠(ししわな)」などの傍題もあります。猪は晩秋から初冬にかけて木の実などをたっぷり食べて脂が乗り、肉が最も美味しくなる時期を迎えます。また、農作物を荒らす害獣の駆除や寒冷期の貴重な食料確保のため、古くから冬の山里で盛んに行われてきました。勢子(せこ)と呼ばれる追手が猟犬とともに獲物を追い込み、待ち構えた猟師が仕留めるという、命懸けの緊張感と荒々しさを伴う冬の風物詩です。

この季語で詠むコツ

猪狩を詠む際は、冬の山の「張り詰めた静寂」と「激しい動感」の対比を意識するのがコツです。枯れ葉を踏みしめる音、張り詰めた寒気の中に突如響き渡る銃声や谺(こだま)、猟犬の息遣いなど、聴覚や触覚を刺激する描写を取り入れると臨場感が高まります。また、狩りの瞬間そのものだけでなく、雪山に残された獣の足跡、狩りを終えた猟師たちが囲む焚き火の煙、獲物を仕留めた後の山の静けさなど、時間や視点を少しずらして余情を持たせるのも味わい深いアプローチです。

相性のいい言葉・取り合わせ

・音や響きを表す言葉:銃声、谺(こだま)、地響き、乾いた風、落ち葉の音 ・狩猟に関する言葉:猟犬、勢子(せこ)、鉄砲、罠、血、獲物 ・冬の山野の情景:枯山、霜柱、夕靄(ゆうもや)、深山、夕茜

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