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「潮干籠(しおひかご)」とは、春の干潟で潮干狩りをする際に、採ったアサリやハマグリなどの貝を入れておくための竹などで編まれた籠のことです。海水や砂が自然に抜け落ちるよう網目が工夫されており、腰に提げたり手元に置いたりして使われます。のどかな春の海辺で楽しむ人々の賑わいや、獲物を手にしたときの素朴な喜びを鮮やかに象徴する生活感豊かな季語です。
道具そのものの描写にとどまらず、五感を生かして情景を描くのが上達の秘訣です。貝が籠の中でぶつかり合う微かな音、獲物が増えるにつれてずっしりと増していく手応えや重み、海水と砂にまみれた竹の質感などに着目してみましょう。また、引き潮の浜辺にぽつんと置かれた籠の姿から、春の海の広がりや家族連れの温かな光景を浮かび上がらせることもできます。
遠浅、引き潮、濡れ砂、貝の音、幼子(おさなご)、手桶、熊手、春の海、春風、のどか。