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「お花畑」と聞くと、平地の花壇や春ののどかな風景を思い浮かべるかもしれませんが、俳句の世界では「夏」の高山に広がる高山植物の群落を指します。雪解けを迎えた高嶺で、短い夏の光を浴びてチングルマやハクサンコザクラなどの色とりどりの花々が一斉に咲き乱れる絶景です。厳しい自然環境を生き抜いた生命の力強さと、標高の高い場所ならではの澄んだ空気感を宿した、夏の爽やかな名季語です。
平地の花畑と混同されないよう、高山らしい風景や登山ならではの視点を盛り込むのが最大のコツです。「雲の近さ」「風の冷たさ」「ごつごつとした岩場」「遠くに見える稜線」などを描写すると、高嶺のお花畑であることが鮮明に伝わります。また、ただ美しいと述べるだけでなく、厳しい登山の果てに出会えたときの息をのむような喜びや、夏山の厳しさと花の可憐さの対比を意識して言葉を選びましょう。
・白雲(はくうん・夏) ・残雪(ざんせつ・夏) ・稜線(りょうせん・無季) ・岩肌(いわはだ・無季) ・一歩(いっぽ・無季)