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「日射病(にっしゃびょう)」は、夏の強烈な直射日光を長時間浴び続けることによって、めまい、頭痛、吐き気、脱水症状などを引き起こす病態のことです。現代医学では「熱中症」の範疇に含まれることが多いですが、俳句の歳時記においては、激しい直射日光の威力を象徴する生活・人事にまつわる夏の季語として古くから定着しています。命を脅かすほどの酷暑や、照りつける陽射しの暴力的な強さを実感させる言葉です。
単に「日射病にかかって辛かった」という体調不良の報告で終わらせないことが大切です。陽射しの白さ、視界がゆらぐ感覚、アスファルトの照り返しなど、感覚器を通じて「暑さが限界を超えた瞬間」を克明に描写すると、読み手に強烈なリアリティが伝わります。また、日差しから逃げ場のない過酷な状況を描く一方で、木陰に倒れ込む場面や冷たい水で介抱される様子など、動きや安堵の情景と対比させて詠むのも効果的です。
日差しの強さを際立たせる言葉や、応急手当、体の感覚を表す言葉とよく調和します。他の季節の季語が混ざらないよう注意しましょう。 ・炎天、油照、白日(強烈な陽射しや夏の空模様) ・麦藁帽子、日傘(日差しを遮ろうとする夏の小物) ・木陰、氷水、冷気(日射を和らげる夏の要素) ・めまい、遠のく、蒼白、アスファルト、サイレン(状況や体の異変を表す無季の言葉)