宝船敷く

宝船敷く

たからぶねしく

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意味・由来

「宝船敷く(たからぶねしく)」とは、正月の夜によい初夢を見るため、七福神や宝物を乗せた宝船の絵を枕の下に敷いて眠る風習のことです。室町時代頃から始まったとされ、江戸時代には宝船の絵を売り歩く「宝船売り」の声が正月の風物詩となっていました。絵には「長き夜の 遠の眠りの 皆目醒め 波乗り船の 音の良きかな」という、上から読んでも下から読んでも同じになる回文歌が添えられることが多く、吉夢を願う人々の純朴な祈りと遊び心が込められた、新春ならではの季語です。

この季語で詠むコツ

夢そのものを詠むのではなく、「枕の下に敷く」という動作や、床に就く前後の心の動きを描くのがポイントです。良い夢を見たいという期待感や、折り目を正してそっと枕の下へ滑り込ませる手の感触、明かりを消した後の静けさなどを切り取ると、生活感と詩情が生まれます。また、幼い我が子の枕元に敷いてやる温かな親心や、大人になっても捨てきれない童心を詠み込むと、親しみやすく微笑ましい句に仕上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・物や動作に関する言葉:枕、白布、墨痕、灯を消す、滑り込ます、息をひそむ ・情景や感情に関する言葉:初夢の宵、寝息、静寂、祈り、微睡み(まどろみ)、あした(朝) ・人物:幼子、母、老い

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