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「麦生(むぎふ、または、むぎう)」とは、麦が生え育っている畑、すなわち麦畑のことを指す夏の季語です。「生(ふ)」は植物が群がり生えている場所を表す言葉で、古くから和歌などで用いられてきました。麦は初夏に黄金色の実を結び収穫期を迎えるため、夏の季語とされています。畑一面に麦が豊かに実り、金色に輝く穂波が広がるのどかで力強い田園風景を連想させます。
麦生を詠む際は、視覚的な広がりや風の動きを意識すると生き生きとした句になります。初夏のからりとした青空の下で麦の穂が波打つ様子や、麦畑を吹き抜ける風の心地よさ、穂が擦れ合うかすかな音など、五感で捉えた情景を言葉に落とし込みましょう。雄大な景色の全体像を捉えるのも魅力的ですが、麦生の傍らに立つ石仏や、畑のあぜ道を歩く人物など、小さな対象と取り合わせることで風景に物語性が生まれます。
・南風(みなみ) ・青空(あおぞら) ・雲の峰(くものみね) ・街道(かいどう) ・遠山(えんざん)
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