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「木守柿(きもりがき)」とは、柿の実を収穫する際、すべてをもぎ取らずに梢の先にわざと一つ二つ残しておく柿のことです。単に「木守(きもり)」とも呼ばれます。これは、今年の実りへの感謝とともに、翌年の豊作を木に祈願するという農村の信仰から生まれた風習です。また、冬の厳しい寒さの中で餌が乏しくなる鳥たちへの思いやり・施しという意味合いも込められています。葉の落ち尽くした裸木に、ぽつんと一つだけ赤く残る姿には、冬独特の静けさと温かい民情が宿っています。
木守柿の魅力は、冬の寒々とした風景の中に灯る「生命の温もり」にあります。葉の落ちた灰色の枝と、赤や橙色に熟れた実の色彩対比を意識すると、映像がくっきりと立ち上がります。単に「寂しそうだ」と詠むだけでなく、木に残した人の優しい心や、実をついばみに来る鳥の気配、あるいは見上げる人の祈りといった内面的な物語をそっと添えてみましょう。広々とした冬空の中に、ぽつんと一つ浮かぶ構図を意識するのがポイントです。
・空や光を描く言葉:寒晴(かんばれ)、冬茜(ふゆあかね)、夕日、青空、薄日 ・枝や木の様子:裸木(はだかぎ)、梢(こずえ)、高枝(たかえだ)、老木 ・生き物や風の動き:烏(からす)、鵯(ひよどり)、小鳥、寒風、夕風 ・人の気配や動作:見上ぐる、残せし、一つ、祈り、ふるさと
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