寒の雨

寒の雨

かんのあめ

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意味・由来

「寒の雨」とは、小寒から節分までの「寒の内」と呼ばれる最も寒さが厳しい時節に降る雨のことです。本来であれば雪になってもおかしくない極寒の時期に降るため、雪以上に骨身にしみるような底冷えを感じさせます。凍てつくような冷たさと、周囲を灰色に包み込むような陰鬱さ、そして独特の重たい静寂を伴う冬の代表的な生活感のある季語です。

この季語で詠むコツ

「冷たい」「寒い」という直接的な言葉を使わずに、その寒雨の厳しさを読者にいかに感じさせるかが腕の見せ所です。例えば、雨滴に打たれる石や濡れたアスファルトの黒さ、傘を打つ重い音、濡れた外套の冷感など、触覚や聴覚、視覚を具体的に描写するのが効果的です。また、戸外の容赦ない冷気に対して、部屋の明かりや暖炉の温もりといった「屋内の生活」との対比を描くことで、寒の雨の冷たさがより一層際立ちます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・物や場所:石畳、濡れ縁、雨傘、街灯、外套、薄暗い窓 ・動作や状態:吸い込まれる、立ち止まる、乾かぬ、昏れてゆく、雫する ・感覚的な表現:底冷え、無音、重き響き、青白き光

「寒の雨」の俳句例 (1件)

雁さわぐ鳥羽の田面や寒の雨
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)

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