季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。
「賀茂臨時祭(かもりんじさい)」は、初冬の旧暦十一月(現在の十二月頃)の中の酉の日に、京都の賀茂神社(上賀茂神社・下鴨神社)で行われた厳かな祭礼を指す冬の季語です。四月に行われる有名な「賀茂祭(葵祭)」の定例祭に対して、平安時代の初めに宇多天皇の祈願などにより臨時に行われたのが始まりとされています。葵祭が春の華やぎに満ちているのに対し、賀茂臨時祭は冬の澄み切った冷気の中で執り行われ、勅使が参向して東遊(あずまあそび)などの古雅な神楽が奉納される、静かで格調高い王朝の面影を今に伝える祭です。
冬の張り詰めた空気と、平安の昔から続く雅やかな祭礼の厳粛さを対比させて描くのがコツです。きらびやかさよりも、古都の冬枯れの景色のなかに響く神楽の調べや、衣擦れの音といった「静けさの中の動」に着目すると奥行きが生まれます。神社の森や参道の冷え込み、束帯や装束の美しさ、夕暮れの篝火など、五感を澄ませて捉えた情景を季語に寄り添わせてみましょう。
・場所や自然を表す言葉:糺の森(ただすのもり)、神垣、御手洗川、冬日、木枯 ・祭礼や音・装束に関する言葉:東遊(あずまあそび)、笏拍子(しゃくびょうし)、神楽笛、直衣(のうし)、篝火、衣擦れ ・情景を深める言葉:静寂、厳か、夕澄み、古色、影