実千両

実千両

みせんりょう

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意味・由来

「実千両(みせんりょう)」は、センリョウ科の常緑低木である千両が、晩秋から冬にかけて実らせる艶やかな果実のことです。小粒で鮮やかな赤色(または黄色)の実が、青々とした葉の上に上を向いて群がりつくのが大きな特徴です。同じく冬に赤い実をつける「万両」が葉の下に垂れ下がるのに対し、千両は葉の上に実を掲げるため、冬の庭や室内でもひときわ明るく目立ちます。たくさんの富を連想させる縁起の良い名前から、古くから正月の祝い花や床の間の生け花としても広く愛されてきました。

この季語で詠むコツ

実千両を詠む際は、ただ「実が赤い」と描写するだけでなく、葉の緑との鮮烈なコントラストや、冬の柔らかな光に照らされる艶めきに着目するのがコツです。また、正月を迎える準備の晴れがやかさや、冬枯れの景色の中でそこだけが灯火のように温もりを宿している様子を切り取ると、深みのある句になります。「万両」と混同せず、上向きに誇らしげに実を結ぶ姿を捉えると、千両ならではの活き活きとした風情を表現できます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・屋内の情景:床の間、花器、生け花、正月、注連縄(しめなわ) ・庭や自然の情景:薄日、小春日、冬の庭、手水鉢、苔、雪 ・五感に響く表現:つややか、赤の極み、群れ咲く、灯す、こぼるる

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