覆面

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ふくめん

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意味・由来

「覆面」と聞くと現代では怪しい人物や変装を思い浮かべがちですが、俳句においては古くから冬の厳しい寒風や吹雪から顔を守るための「防寒具」を指します。江戸時代に用いられた覆面頭巾などに由来し、布や毛織物で鼻や口、耳などをすっぽりと覆い隠し、寒気を防ぎました。厳しい冬の寒さに耐えながら生活や移動をする人々の知恵と実感が込められた、生活感のあふれる冬の季語です。

この季語で詠むコツ

犯罪や怪奇といった現代的な印象に引っ張られず、「寒さの厳しさ」や「冬の寒風に立ち向かう人の姿」を素直に捉えることが大切です。顔の大部分が隠されているからこそ、わずかに見えている「眼差し」や、覆面の隙間から漏れる「白い息」の温かさなどが際立ちます。冬の夕暮れの寒さ、行き交う人々の匿名性や孤独感、雪道を足早に通り過ぎる様子などと組み合わせると、情感豊かな一句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・自然や気象:木枯(こがらし)、地吹雪、寒風、夕暮、凍てつく ・身体や動作:白き息、まなざし、眉、急ぐ足音、すれ違う ・情景や持ち物:外套、襟巻、雪道、街灯、暮色

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